「ようし！ 判例も完璧にマスターしたし、次の試験はバッチリだ！」
「ほう、すごいね。じゃ、『マクリーン事件』のポイントを、３つ上げてみて」
「……え？ ３つも？ ええと……なんだっけ……」
「う～ん、もう少し整理し直したほうがいいかもね。コレを使ってね」
法律系資格試験の取得を目指して勉強されている方々へ。
勉強のほうは、はかどっていらっしゃるでしょうか。
進み具合はどうでしょうか。
法律をある程度勉強してきた方ならおわかりかと思いますが、資格試験において、とにかく合格点をとるためには最低限、何をガッチリ固めなきゃいけないかといえば、それはやはり「条文」と「判例」ですね。
法律系試験では、極論すれば、このふたつをモノにすれば、ほとんど合格点に近いものが確保できるのです。
それは、過去問をやってみれば、一目瞭然。一部、学説的な問題もありますが、それは例外として、結局は「重要条文＆基本的な判例の理解」につきます。
要するに、みんなが得点できる基本的な問題、すなわち「条文問題」と「判例問題」さえ取りこぼさないようにすれば、合格は見えてくるということです。
逆に言えば、これらについて、あなたがあいまいな理解しかできていないとすれば、合格点を取ることはかなり難しくなってくるでしょう。
しかしながら、これらをマスターするには、十分な理解が必要です。いい加減な理解、記憶では点はとれません。
特に「判例問題」について、それは顕著に現れてきます。
よく、
「基本的な判例は完璧にマスターしたよ」
という人を見かけますが、完璧という人に限って、判例の核ともいえるべきポイントを理解していません。
ポイントがどこかもわからず、ただ判例全文の丸暗記をやっていたりするからなのです。
その証拠に、
「この判例の重要な争点をふたつ上げてくれ」
と尋ねると、
「争点？ ふたつ？ ええと、どこだっけ……」
ということになります。
あるいは、過去問に出てきた判例問題において、「結論のベタな暗記」しかしていないため、同じ判例問題でもちょっと違う切り口から問われれば、もうお手上げです。
「う～ん……あの問題、見たことあったんだけど解けなかったよ」
そういう経験、ありませんか？
こういう状況は、決して珍しいことではありません。試験で判例が出題された時、たとえ「ああ、あの判例か」とがわかったとしても、ちょっとヒネられると解けない人のなんと多いことか。
まあ、だからここで大量にふるいにかけられて合格者が絞られていくわけなのですが。
ですから、どのような問われ方をされたとしても答えられるように、判例の「核」の部分ををきっちりとマスターしておく必要があるのです。
しかしながら、市販の判例集（判例百選等）は量が多くて、なかなか読めるものではありません。
よほど暇な人か、あるいは判例マニア（笑）でもない限り、そんなものにじっくりと取り組んでいる時間はないでしょう。
もっと効率的に判例の「キモ」をマスターできる教材はないものか……
そんなわけで。
作りました。
「重要判例の覚えるべきポイントはどこか」に的を絞った判例集を、作成しました。
題して、
『サクッと食べる！ひとくち判例★憲法』
基本かつ重要判例の気の遠くなるほど（笑）長い判決要旨から、特に重要なポイントを抜粋してまとめ上げ、ラクに覚えられるようにしました。
判例に不安がある方、試験でより安定した点数を確保したい方、あるいは、さらに高得点をとりたい方、そして、試験直前期にもう一度基本＆重要判例をチェックしておきたい方等にお薦めします。
【 特 長 】
●基本的かつ重要な判例に的を絞って掲載しました。マニアックな判例に手を出す前に、まずはこれらをしっかりマスターしてください。
●判例の重要なポイントを凝縮し、なるべく短い文章にまとめました。その中でも、特に核となる箇所には、下線を引いてあります。
●ひとつの判例でも、ポイントが複数あるものは、ポイントごとに文章を分割しました。これによって重要なポイントがより鮮明になりました。（結果、１７６個の文章になりました）
●判例文を読み上げたＣＤ４枚をセットしています。１倍速・２倍速・３倍速と、３段階のスピードで収録しています。
判例の独特な言い回しは、通常の文章に比べてどうしても理解しにくいものです。そのため、１倍速でも、普段の会話速度よりも、ゆっくりとしたスピードで録音してあります。
ですので、１倍速を聴いて内容が理解できた後は、２倍速以上で聴いたほうがいいでしょう。
●取り上げた判例の該当条文を掲載しました。色文字を使用していますので、判例との区別がカンタンにできます。
≪ 注 意 ≫
・条文は、全条文を載せているわけではありません。あくまで判例に該当する条文のみです。
・読み上げているのは判例のみです。条文は読み上げていません。
・当然のことながら、憲法の判例には、その範疇に偏りがあります。すなわち、掲載している判例は、おのずと「人権」部分の判例が中心となり、「統治」部分の判例は少ないですのでご了承ください。
【 使 い 方 の 例 】
[初学者]
いきなり判例は厳しいかもしれません。ある程度、条文が理解できていないと、判例の理解は難しいと思います。
ですので、初学レベルからこの教材を使用する場合は、まず該当条文に目を通し、理解してからのほうがいいと思います。あるいは、条文を見ながら、同時進行で判例をマスターするのならばいいと思います。
しかし、この方法はちょっとシンドイかもしれません。わからないことが多すぎて、泣き叫ぶかもしれません（笑）
なので、万人にお勧めするわけにはいきませんが、そのかわり、それをやりきったあかつきには、実力は一気に急上昇する、という「ご褒美」を手に入れることができます。
[中級者]
「条文に一通り目を通している」あるいは「テキストや過去問を通じて条文や判例には触れている」という方は、いきなりＣＤを聴き始めてください。１倍速に慣れたら、２倍速以上で聴いてください。いつまでも１倍速など聴いている場合ではありません（笑）
また、テキストを読み込んで、判例を視覚からもマスターしてください。
このレベルの方は、繰り返し聴き込む＆読み込むことが重要です。聴き込むしかありません。読み込むしかないのです。判例に違和感がなくなるまで、脳に刷り込んでください。
[上級者]
スキマ時間を利用してＣＤを聴き、そしてテキストで判例をチェックしてください。このレベルの方は、どちらかといえば知識に漏れがないかどうかチェックすることが中心となります。特に、判例の核となる部分は、念入りにチェックしてください。上級者でので、今さら知らなかった、では済まされません（笑）
試験直前のチェックに使用していただくこともできます。
そういうわけですので、
ぜひとも判例をがっちりマスターして、合格へ向けてさらに一歩、いや百歩、近づいてください。
【おまけ】
携帯電話で読めるテキストファイル版をおまけとしてつけております。
・テキストファイルを読むことができるソフト搭載の携帯電話をお持ちの方はメモリーカードに保存して携帯電話でこちらの教材を利用することができます。
・お手持ちの携帯電話がテキストファイルを読むことができるかどうかは取扱説明書をご覧になるか、あるいは、各携帯電話会社の顧客対応窓口、メーカーの顧客対応窓口へお問い合わせください。当方に質問された場合、明確な回答をいたしかねます。
・こちらはあくまでもおまけですので、その点ご理解くださいませ。
テキストのサンプルはこちら
【特長】
①ＣＤとテキストのセット販売となります。両者を同時に、あるいは交互に使用することにより、視覚と聴覚の両方から知識を吸収するこ とができます。その相乗効果により、学習効果がさらにアップします。
②ＣＤは、３種類の速度を用意いたしました。１倍速・２倍速・３倍速の、ＣＤ合計４枚が１セットとなっています。ピッチコントロールを行っていますので、速度が上がっても、声のトーンはほとんど変わっていません。ゆえに、速くなっても、非常に聴き取りやすいです。
③音声についてですが、女性の生の声でゆっくりと読み上げています。「読み上げソフト」による人工音声ではありませんので、聞き取りにくさ・理解のしにくさ等はありません。ただし、プロではありませんので、完璧な朗読をご希望の方は、ご購入をご遠慮くださいませ 。
④最終的に３倍速を聴き続けることによって、時間の節約のみならず、集中力・ 理解力・記憶力等がアップすると思います。
私の場合、音楽の代わりに３倍速を聞き続けていると、覚えようと意識しなくても、いつの間にか知識が記憶に刷り込まれているような状態になりました。また、３倍速に聴き慣れると、普段の会話が遅く聴こえてイライラすることもあるくらいです。
ただし、この教材はあくまでも効率的に勉強をする教材であり、速聴をマスターするための、あるいは能力開発を目的とするものではあり ませんので、ＭＡＸを３倍速としています。それ以上の速度で速聴トレーニングを行いたい方は、目指す試験に合格した後、お好みに応じて行っても遅くはないと思います。
【使用例】
★まったくの初心者の方は、テキストを見ながら１倍速でゆっくり聴き進んでください。
★文意がだいたいつかめてくれば、２倍速でお聴きください。その場合、テキストを目で追うやり方（強制速読）と見ないやり方がありますが、場合に応じて使い分けてください。
★中級者の方は、いきなり２倍速から始めてもかまいません。十分、聴き取れると思います。しかし、最初はテキストを目で追ったほうが効果があると思います（強制速読）。慣れればテキストは見なくてもかまいません。
★どなたでも、いきなり３倍速では、ちょっと聴きづらいと思います。これは、中級者、上級者といった問題ではなく、普通の感覚なら、理解が追いつかないからです。ただし、基礎学力が充分についている上級者なら、テキストを見ながらの強制速読ならなんとかなるかもしれません。
しかしながら、上にも書いたように、能力開発が目的の教材ではありませんので、聴きやすい（理解しやすい）速度での使用をお勧めします。
